金曜日, 2月 14, 2014

軍事・医療博物館

20代の頃、6年ほど海外をうろうろしていた。
暇つぶしに美術館や博物館を見に行くのだが、
軍事博物館に行った時に思ったことである。

人類が何に一番力を注いだかというと、
一つは

「人を殺すこと」

もう一つは

「人を救うこと」

 

当時、個人的に医療器具を買う趣味があったのだが、
(かわってるねー、と他の人から良く言われましたね、、、)

医療器具のラインが美しいなー、と思いなんとなく買ってしまうのだ。

ラオスで皮膚を縫う針を買って、よく見ると針はアール状に曲がっていて、
断面図は三角形になっている。もちろん先端にいくほど細くなっている。
糸を通す穴の所は糸の幅の分だけ凹ましてある。
店のオーナーに聞くと、

「皮膚を縫う時になるべく細胞を傷つけないためだ」

と説明を受けた。


医療器具というのは本当に繊細なラインをもっているものが多い。




軍事と医療、

単純にナイフだけを比べてみると

殺すためのナイフは、強度や殺傷性を追求してあり、攻撃的だ。

対して医療用のナイフ、つまりメスと呼ばれているものは、
やさしいラインをもっているように思える。

どちらが優れている、とか、
いいとか、悪いとか、
ではなくて、何かを考えるきっかけにしてもらいたい。

学校の廃校とかあれば、
サバイバルナイフとメスを並べるように、
人を殺すための物と人を救うための物を交互に展示してある、

「軍事・医療博物館」

たるものをつくりたいものだ。

と、屋台の飯を食いながら思ってたなー。

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